一本勝ちやFlashesのようなスキャルピング系EAはタッチの差で大きく勝敗が変わってしまうため、できるだけスプレッドの広さにより運用成績に大きな差がついてしまいます。
そのために取引ごとに手数料を支払うかわりにスプレッドが極狭である「ECN口座」を使うことは必須ではないかと考えています。
そこでIBに最もキャッシュバックの率が高いTariTaliを使った場合の「ECN口座」の費用を比較してみます。
XM-ZERO口座
XMはコスト面では比較各社中で最も劣りますが、日本語対応などサービス面で一番充実していて使いやすいです。 海外FXが始めてという方はまずはここを使ってみて、取引に慣れたら他社に移るのが良いかと思います。
手数料(10万通貨単位・1往復)10ドル
キャッシュバック 4.5ドル
実質コスト 5.5ドル
最小入金額 100ドル
最低取引単位 1,000通貨単位
ロスカット 20%
手数料は10ドルと高額ですが、TariTaliのキャッシュバックで4.5ドル返してもらえますので、実質コストは5.5ドルとなります。 これならば日本のFX会社と同水準のコストなりますので「高い」ということはないと思います。
TitanFX ブレード口座
日本人ユーザーに絶大なる人気を誇ったPepperstoneと同等の取引環境で人気です。 手数料(10万通貨単位・1往復) 7ドル
キャッシュバック 1.2ドル
実質コスト 5.8ドル
最低取引単位 1,000通貨単位
ロスカット 20% ス
リップページ 大きい
手数料はXMに比べて安いですが、キャッシュバックが少ないので実質コストは上がってしまいます。
手数料自体は安いのでXM-ZERO口座よりも取引口座に多くの金額は残って良いという考えもありますが、TariTaliからのキャッシュバックは手数料無料で日本円で振り込んでもらえますので、出金の手数料などを考えるとXM-ZERO口座に軍配が上がります。
ただしECM口座ではなく、スタンダード口座の方を使う場合は、XMよりスプレッドが(USDJPYで平均1.3、XMは平均2.0)狭いですのでXMよりおすすめできます。
AXIORY MT4ナノスプレッド口座
こちらも人気のFX業者です。
手数料(10万通貨単位・1往復) 6ドル
キャッシュバック 1.6ドル
実質コスト 4.6ドル
最小入金額 200ドル
最低取引単位 1,000通貨単位
ロスカット 20%
手数料がTitanFXブレード口座よりも安く、実質コストもXM ZERO口座よりも約1ドル安くなります。
一部にスリップページがかなり大きいという評価もあり、不利な約定があるかもしれません。
板が薄い早朝の時間帯や指標発表時にもEAを停めない方には不向きかと思われます。
またこちらもTitanFXと同じようにスタンダード口座のスプレッドが狭い(USDJPYで平均1.3、XMは平均2.0)ので、そちらを使う方にはおすすめできます。
Tradeview Forex MT4 / MT5 ILC (ECN)
取引コストが5ドルと最安で、キャッシュバックを入れると3ドルにまで下がりますので、コスト面では圧倒的です。
さらに、LP(リクイティプロバダー)が多く、板が厚いのでECNでも滑りが少ない環境です。
従って、約定力も申し分なく、同じEAを使っていても、こちらの方が得な約定をしている場合が多いです。
手数料(10万通貨単位・1往復) 5ドル
キャッシュバック 2ドル
実質コスト 3ドル
最小入金額 1,000ドル
最低取引単位 10,000通貨単位 ロ
スカット 100%
スリップページ 大きい
実質コストが3ドルと最安で、ECNとは言え、板が厚いので「すべり」は非常に少なく魅力的です。
1ドル=100円換算ですので手数料は500円と最安水準がさらに安くなります。 キャッシュバックも20円戻してくれますので、実質の取引コストは30円と最安です。
コスト最安で約定力は最高と言うことなしですが、問題がなくもありません。 難点は最小入金額が1,000ドル(100,000円)で、最小取引単位が10,000通貨単位以上(11,000とかは大丈夫です)と他の業者と1ケタ上であるという点とレバレッジが最大200倍と他社に比べてかなり低いという点です。
またサポート体制も、HPが一部英語のままなどXMに比べるとどうしても劣ります。 この辺りをクリアできる「海外FXに慣れていて資金力のあるトレーダー」には最適かと思われます。
結論
TariTali+TradeView を選ぶのが最も合理的です。
ただし「海外FXに慣れていて資金力のあるトレーダー」に限られますので、1,000通貨単位で取引したいという方は他社を使うことになります。 残りの3社中ではTariTali+Axioryがコスト的に優れていますが、この程度の差であればスリップページの少ないXM-ZERO口座の方が良いと思います。 またXMはサポートが充実していますので、多少のコスト差は補って余りあると思います。